ドラえもんが解決してくれる未来(解決志向ブリーフセラピー)

先日、「解決志向ブリーフセラピー」(SFA/SFBT)の勉強会に参加しました。

「ブリーフセラピー」とは「短期療法」のこと。「不安」や「うつ」など心理的な問題について、原因を掘り下げるのではなく、「問題が解決された未来のイメージ」にフォーカスを当てることで、短期間での効率的な解決を目指す心理療法です。

(関連記事)ミラクル・クエスチョンで「ちょっといい未来」!~解決志向ブリーフセラピー(REBTとの共通点/相違点)

イラスト。スピーチが上手くいっている。

 

○ドラえもんが解決してくれる未来を想像する

たとえば、あなたが「コロナで仕事が減り、また一人暮らしで話し相手も少なくて、メンタルが不安定」という状態にあるとします。

ネガティブな考えが堂々巡りをして、毎日を無駄に過ごす自分に自己嫌悪を感じて…などなど。

 

そんなとき、SFAでは、例えばこんな風にイメージします。

「もしもドラえもんが現れて、あなたの不安がすべて解決したら、今とどんなことが違うだろう?」と。

(絵が似てないのはご容赦ください。笑)

ドラえもん

ドラえもんが「もしも」の世界を実現してくれた結果、あなたは「不安」の代わりに「勇気」や「粘り強さ」を手に入れたとします。

すると、あなたの生活の細部はどんなことが違ってくるでしょうか。

  • 自分を他人と比べない。できることからやろうと割り切っている。
  • とりあえず小ざっぱりした、清潔感のある服装をしている。
  • 生活の中に運動の習慣を取り入れている。
  • いやなことがあっても、翌日まで引きずらない。
  • 週にいちどは美味しいものを食べにいく。五感を駆使して美味しさと幸せを味わう。
  • 季節の変化を楽しんでいる。

…などなど。

 

想像の中にほかの人を登場させるのも効果的です。

○○さんがあなたの変化に気づいた。そのとき、○○さんはどんな言葉であなたにそれを伝えるでしょうか?

そうして、「問題が解決された未来」をイメージしながら、そこに向かう行動を実行するのです。

 

○3つのルール

実際に行動をおこなうときには、3つのルールが指針になります。

  1. もしうまくいっているなら、変えようとするな。
  2. もし一度やって、うまくいったのなら、またそれをせよ。
  3. もしうまくいっていないのであれば、(何でもいいから)違うことをせよ。

ほら、シンプルでしょ!

また、新しい習慣に取り組むときには、ほんの小さなことでもいいので、自分を褒めてあげるのも効果的です。

ぜひお試しください。

 

自分にあった方法を見つけること

いろんな方法

(似てないですが)

今回ご紹介したのは、「問題が解決された未来をイメージする」というユニークな方法ですが、もちろん、心理的な問題の解決法は他にもいろいろあります。

私の場合ならもちろんREBT(論理療法)のセルフヘルプの方法を使いますし、また、ストレスへの対処法をとにかく沢山用意しておいてどんどん試すという「コーピングリスト」も効果を実感しています。

(関連記事)自殺は究極の対処法!? しょ~もないコーピングを沢山持てば、自分を傷つけずにすむ

語学を学んだり、楽器を演奏したり、スポーツをするのと同じように、メンタルのコントロールにもいろんな技術があります。

ぜひ自分に合った方法を捜していただければと思います。

 

カンセリングも

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