対人支援における「変化への3つのアプローチ」

3つのアプローチの図

【メモ】対人支援における「変化への3つのアプローチ」

・対人支援には「認知/感情/行動」への「3つのアプローチ」がある。

先日は「価値観への3つのアプローチ」としていましたが、より広く「認知/感情/行動」としました。もちろん、「価値観」は重要な要素です。

・3つのアプローチは ①理解と受容 ②維持側(非機能的な側面)に注目 ③変化側(機能的な側面)に注目の3つ。これらをうまく組み合わせることで、適切な対人支援が可能になる。

・ロジャーズ/傾聴は ①理解と受容。CLを温かく受け入れ、内的世界(感情・思考・価値観、経験…を丁寧に理解する。マインドフルネス瞑想もここに分類。

・REBT(論理療法)は、②維持側(非機能的な側面)に注目するアプローチ。CBTの認知再構成法もここに分類。

ただし、実際には ①CLを理解→②非機能的な認知に注目→③柔軟で機能的な思考を導き定着を図る、というように ①→②→③ になる。

【MIの1つ目の位置付け】※1枚目の図

3つのアプローチの図

・MIは ③変化側に注目 が特徴だが、①理解と受容→ ③変化側 というアプローチになりそう。

このように、一見バラバラに見える各アプローチも、それなりに共通点がある。

そして、適切に組み合わせることで、効果的な対人支援が可能となる。

【MIの2つ目の位置付け】※2枚目の図

3つのアプローチの図(MIがたくさん)

またMIには、さまざまな支援スタイルの中で、コミュニケーションを円滑にする方法として用いることができる。たとえば REBTやCBTで ②維持側(非機能的な側面)に注目しているときに、MIを用いてコミュニケーションを円滑にすることができる。(例:情報提供をE-P-Eで行う)

・この図はあくまで今日の時点での仮説なので、いろんな方の意見を伺いながらアップデートしていきたいと思っています。

・心理系のさまざまなスタイルを対立的に捉えるのではなく、なるべく、それぞれの特徴を活かした組み合わせとして考えてみる。

 

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