2020年 第10回 禁煙CMコンテストの結果発表!
日本禁煙学会主催、2020年 第10回 禁煙CMコンテストの結果発表がありました。
私は外部審査員として参加、講評も担当しています。
日本禁煙学会サイト:2020年 第10回禁煙CMコンテストの結果発表と総評を掲載致しました
ちなみに、私の総評はこちらです。
2020年第10回禁煙CMコンテスト 総評
2020年4月から屋内が原則禁煙となる法律が施行され、タバコをめぐる状況も昔とは変わってきました。一方でタバコ会社は健康被害から話をそらし、マナーや好みの話題へと置き換えようとしています。
そのような中、コンテストに沢山のご応募、ありがとうございました。皆さんの手作りの禁煙啓発CMは、色々な気づきを与えてくれます。
入選作と最後まで迷った作品、グループで声をかけて応募してくださった団体もあり、一筋縄ではいかない選考でしたが、投票とディスカッションで公平に選びました。惜しくも落選だった方々もまたぜひチャレンジしてください。
毎年1千億円規模の広告・PR費を投じられるタバコ会社と比較すると、このコンテストの規模は本当に小さなものです。
一方、10年後、20年後に見返せば、大きな資金を投じたタバコ会社のマナー広告は色あせて見え、皆さんの心のこもったCMが輝いて見えることでしょう。
CMを視聴される皆さん、どうぞ楽しんでご覧ください。そして、よければ「小さな気付き」を広めるために、ぜひシェアしてみてください。
(プロフィール)
藤本祥和(ふじもとよしかず)。ラジオディレクター、カウンセラー(REBT心理士、動機づけ面接トレーナー)。『笑って禁煙できる本』(白夜書房)著者。
※太字は引用者
タバコの広告について注目しておきたい点があります。
それは、JTはいままで一度も喫煙の健康被害をはっきり認めたことがないことです。
(海外のタバコ会社は公衆衛生機関の科学的見解を受け入れています)
「え、タバコの箱に健康被害の注意書きがあるよね?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ところがJTに言わせると、「あれは決まりだから載せているだけで、自分たちが認めているわけではない」という理屈なんですね。
その一方で、皆さんが目にするいわゆる「マナー広告」があります。
これには2つの意味が込められています。
ひとつは、「タバコの問題は好みやマナーの問題であり、健康の問題ではない(私たちは認めていない)」という隠れたメッセージです。
もうひとつは、多くの広告費を投下することで、テレビや新聞、雑誌などにとってタバコ会社は「お得意様」になるということです。
皆さんが「JTのセンスのいいマナー広告」を目にするときは、ぜひこの2点も頭の隅においた上で眺めてみてください。
…というわけで、こちらは今年度禁煙CMコンテストの入賞作品。
それぞれに工夫がある力作ぞろいです。ぜひご覧ください。(シェア大歓迎)