シングル・セッション・セラピー(SST)ホワイトボードアニメの紹介
REBT(論理療法)の世界的なセラピストであるウィンディ・ドライデン先生の「シングルセッション・セラピー」(Single Session Therapy/ SST)が3分でわかるホワイトボードアニメを紹介します。
調査によると、世界中で行われているセラピーセッションの回数は、1回が一番多く、次いで2回、3回…と続きます。
ということは、1回だけのセラピーを行うときに、どんな心構えで何を行うかは、現実的な課題として、とても重要になってきます。
SST自体は、REBTと直接関係はなく、どんな心理療法の場合にも当てはめることができます。(有名な「グロリアと3人のセラピスト」も、1回のカウンセリングという意味でSSTになりますね)
1回のセラピーをどう行うか、ぜひ参考になさってください。
※翻訳はざっくりしたもので、あまりこなれていませんが、ご了承ください。
◯2つの事例/SSTとは?
エイミーは感情的な問題を抱え、助けを求めています。
2つの事例を想像してみてください。
事例1:エイミーはGP(一般医)に相談し、地元のクリニックを紹介されます。彼女は、最初に助けを求めてから約12週間後に診断を受け、予約を取ってセラピーを開始します。これは、「利用可能性」という観点で提供される支援です。
事例2: エイミーは予約なしで立ち寄れるクリニックに行き、簡単な書類に記入し、30分後にセラピストに会います。これは、「必要性」という観点で提供される援助です。
必要性に応じて提供される支援は、シングル・セッション・セラピー(SST)と呼ばれる方法でクライアントに提供され、予約なしで、あるいは予約を入れてアクセスすることができます。
SSTは、セラピストとクライアントが、1回のセッションでクライアントの問題に対処し、クライアントが自分自身で前進できるようにするという合意に基づいて会うときに行われます。
しかし、必要であれば、さらにセッションを重ねることも可能であると合意されています。
◯SSTが基づく3つのポイント
SSTは、3つのポイントに基づいたセラピーサービスの提供方法です。
1:世界中で、クライアントが受けるセッションの回数は、1回が最も多く、次いで2回、3回…となっています。
2: 1回のセッションに参加したクライアントの7~8割は、現在の状況で与えられたセッションに満足しています。
3: セラピストは、誰が1回のセッションに参加し、誰がそれ以上参加するかを予測するのが得意ではありません。
◯他のサービスとの統合/5段階のプロセス
SSTは、治療機関内の他のサービスと統合するのが最も効果的です。その1つの方法として、助けを必要とするすべての人にすぐに利用できるシングルセッションを提供し、追加の助けや別のサービスが必要な人には、適宜それを提供することができます。
誰もが、次のセッションを求める前に、5段階のプロセスに従事することが奨励されています。
- セッションから学んだことを振り返る。
- その学びを消化する。
- その学びをもとに行動する。
- 時間が経過するのを待つ。
- 別のセッションを必要とするかどうかを決める。
◯SSTで行うこと
シングルセッション・セラピーでは、セラピストは次のことを行います。
- 問題を解決しようとした過去の試みを明らかにし、役に立ったものを土台にし、役に立たなかったものを捨てるようクライアントに促します。
2. クライエントが問題に取り組んでいる間に、自分の内なる強みと回復力の要因を特定し、それを活用するよう促します。
3. クライエントが問題に取り組む際に、周囲の支援者などの外部のリソース(資源)を特定し、利用するように促します。
セッションの間、セラピストはクライアントと一緒に、問題に対する最も有効な解決策を特定します。クライアントは、セッションの中で解決策をリハーサルし、その解決策を実行するための行動計画を作成することが奨励されます。セッションの最後に、セラピストは、必要であれば、より多くの支援が受けられることをクライアントに伝えます。