10分で「聴くことの大切さ」がわかる!【地蔵のワーク】
「相手の話を丁寧に聴くことが大切」と言われても、いまいちピンとこないあなた。10分であなたの「聴く態度」が大転換するかもしれない実験があります。
それは「地蔵のワーク」といいます。
「地蔵のワーク」は簡単で効果抜群ですが、1人ではできません。家族でも同僚でも友達でもいいので、2人ペアで行います。
【地蔵のワーク】
まず、話し手と聞き手を決めます。話し手は聞き手に1分間自分の話をします。
内容は何でもいいです。たとえば、「今日起きてから今までにあったできごと」というようなことで構いません。
(1回目)
聞き手は話し手の方を見ず、90度横を向いて無表情でいてください。
話し手は無表情の聞き手に向かって1分間喋ります。…どんな気持ちになるでしょうか。
私の場合だと、15秒も経たないうちに、話す意欲が失せてきます。だんだん不安な気持ちになってきます。
皆さんも、どんな気持ちになるか、試してみてください。
(2回目)
こんどは、聴き方を変えてみます。聞き手は話し手に顔を向けます。微笑みを浮かべ、うなずいたり、相づちをうったりしながら、話に興味を示して積極的に聴いてみてください。…こんどはどんな気持ちになるでしょうか。
同じ1分が、話し手にとっては全然ちがう時間になります。私の場合は、「聴いてもらって嬉しい」「もっと話したい」という気持ちがわき上がってきました。
少なくとも、1回目と2回目の違いは十分に実感できるはずです。
この「地蔵のワーク」、話し手と聞き手が交代して、1分×4回行ったとしても、10分もかかりません。たった10分で、「相手の話を丁寧に聴くことの大切さ」が実感できるのは、オトクだと思いませんか。
自分が話しかけても、相手にテレビやスマホから目を離さないまま生返事をされて、話す意欲がしぼんでしまった経験はありませんか。逆に、家族や同僚や友人から話しかけられたときに、無関心なをとってしまうこともあるんじゃないでしょうか。
いちど「地蔵のワーク」を経験して「相手がどんな気持ちになるか」を実感しておくと、相手から話しかけられたときに、どんな対応をするかが選べるようになります。
そうやって「聴き方」が変われば、家族関係その他の人間関係もいい方向に変わるかもしれませんね。ぜひお試しあれ。
※この記事は旧ブログ「質問学」(2016-12-04)の転載です