変化に関する質問/計画に関する質問〜OARSで学ぶ傾聴教室
「OARSで学ぶ傾聴教室」…今回は動機づけ面接(MI)についてのエクササイズとディスカッションを行いました。まずは参加者のリクエストで、先月に続いて「MIテイスト」のエクササイズ。
これは、ダイエットや運動、勉強、その他の計画などの、「変わりたいけどまだ取り掛かっていないこと」について、「なぜ変わりたいのか?」「もし変化すると決心したら、どのように行動するか?」など、変化に関する質問を行うエクササイズです。
そうすることで、MIの詳しいプロセスは知らなくても、話し手や聞き手として、「まずは変化側に注目する」という「MIテイスト」を体験することができます。
(参加者の感想)
・動機づけのための質問集みたいなものを試すことができたので、面白かったです。また、質問の順番によっては話し手さんの抵抗も出てくるので、そのあたりは注意していきたいなと思いました。久しぶりに参加できて良かったです。ありがとうございました。
・今回はMIテイストの質問を練習しました。どんなことを質問するのか、明確で分かりやすかったです。クライアント役の状態によって、どう質問するのかという事が勉強になりました。ありがとうございました。
※ディスカッション〜計画に関する質問について
「もし変化すると決心したら、どのように行動するか?」という「計画に関する質問」についてもディスカッションを行いました。
通常、MIでは具体的な行動計画は、CLのやる気が十分高まった後に話し合います。(1)
一方、例えばキャリアコンサルティングの面談では、面談の初期の段階で「実際にどんな行動を行なっているのか」について質問することがあります。(2)
「◯○業界に就職したい」という学生に「そのためにどんな行動をしているか」を尋ねることで、その学生がどれぐらい本気で考えているのか、あるいはただのボンヤリとした憧れなのか、判断することができます。
これについては、(2)は、いわば「見立ての質問」になります。CLの現在地を知るための質問です。
それに対して、(1)は現実的な行動計画に関する質問です。目的地へと向かう具体的な方法を話し合う段階ですね。
一見似た質問でも、目的も、用いるタイミングも異なることを確認できました。
「OARSで学ぶ傾聴教室」は毎月第1火曜(傾聴)・第3火曜(MI)の20:30〜21:45、オンラインで開催しています。
HFC(ハートのフィットネスクラブ)