MI(動機づけ面接法)って何? 研修会に参加してみて
神奈川県の某所でMI(動機づけ面接法)の研修会に参加してきました。
MIとは、アルコール依存などの治療の研究から生まれた医師と来談者(患者)の会話スタイルで、「変わりたい」「治したい」という前向きな気持ちを強化する技法です。
来談者を温かく受けいれ共感を示すところは「傾聴」と重なりますが、その他にも「変わりたい気持ち」と「変わりたくない気持ち」を瞬時に判別、対応するところなど、さまざまなテクニックが求められます。(慣れないと結構タイヘン!)
とはいえ熟練すればするほど、傍目にはテクニックを駆使していることは目立たなくなり、医師と来談者はごく自然な会話をしているように見えるのではないかと思いました。
このMIは、多くの調査で効果が確認されている技法でもあるので(というより、実際に効果があった面接がどんな要素を含んでいたかを検討することからスタートした)、継続的に学ぶつもりです。
このMIを含めて、私はいま3つの心理療法系の技法に注目しています。
- 傾聴:協調的なコミュニケーションの基礎となる態度・技法
- MI:禁煙やダイエットなどのモチベーション強化に効果がある対話技法
- REBT(論理療法):「怒り」「嫉妬」「不安」など感情をコントロールしたり、やる気を鍛える方法。
これらの理論を踏まえながら、「きくこと」(傾聴と質問)の技術として紹介すれば、「それぞれの人が自分本来の自然体を生かして、周りといい関係を築く」ことに役立つはず。
ゆっくりでも、ひとつひとつ進めるしかないな~という気分です (^^)