人間のふたつの袋
その昔、神様は人間を創ったあと、二つの袋を首に掛けさせました。ひとつの袋には他人の欠点、もうひとつの袋には自分の悪いところが入っています。他人用の袋はからだの前に、もうひとつの袋はからだの後ろにぶら下げました。それいらい人間は、他人の欠点にはすぐ気がつくけれども、自分の悪いところはめったに気づかなくなりました。
参考:『ギリシア・ローマ名言集』(岩波文庫)
これは二千年以上も昔の寓話です。でも人間というものは今も変わらないものだなあと、周りを見ていて思いませんか?(まずは自分からですけど)
【追記】このお話についてFBで海外からコメントをもらいました
- マレーシアの友人から:「マレーシアでは、これはことわざになっています」
- チュニジアの友人から:「チュニジア-アラビアでは同じことをこう言うよ。『ラクダは自分の背中を見ることができない』」
世界のいろんな国で似た話があるんですね。
※この記事は旧ブログ「質問学」(2015-11-11)の転載です