「トークの帝王」ラリー・キングの「聞き方」

米国テレビ番組の名司会者ラリー・キングの『伝え方の極意』という本を、たまたま見つけて読みました。

「ラリー・キング」という名前には聞き覚えがありましたが、どんな人かは知りません。ニックネームは「トークの帝王」だといいます。

少し読むうちに、「相手の話を聞くこと」「質問すること」の大切さが繰り返し強調されていることに気がつきました。付箋を貼っていくと、付箋だらけになりました。

ラリー・キング「伝え方の極意」の表紙

(私の秘密は「聞き方」にある)

「自分が話している間は何事も学べない」
私が肝に銘じている言葉だ。
「今日、私が話すことは、自分に何も教えてはくれない。今日、たくさんのことを学びたいなら、相手の話を聞かなくてはならない」
私は毎朝自分にこう言い聞かせている。

(中略)

私のことを「トークの帝王」などと呼ぶ人もいる。しかし、私が成功できたのは話すことよりも、人の話を聞くことに務めたからだと自分では思っている。

『“トークの帝王”ラリー・キングの 伝え方の極意』(Discover)p62〜63

 

(率直に質問する)

私は、他の司会者ならばかげていると思うようなことでも、臆せずに質問してきた。
(中略)
1992年の大統領選では、ブッシュ大統領に「ビル・クリントンのことが嫌いですか?」と質問したこともある。
(中略)
レーガン大統領に最後にインタビューした時には、「撃たれるというのはどういう感じなのですか?」と質問した。1981年のレーガン大統領暗殺未遂事件について、他の記者なら別の質問をしただろう。だが、多くの人が、本音では私と同じ疑問を持っているはずである。
(中略)
私は、すでに答えを知っていることについて、質問することはない。私は視聴者と同じようにゲストの話に反応したい。最初から答えを知っていたら、それは不可能だ。

p196〜197

 

Youtubeでは、11年前のドナルド・トランプとマラニア夫人とのトークが見られます。英語の内容が分からなくても、ゲストと非常に近い距離感で自然なトークが交わされている雰囲気が感じられるのではないでしょうか。

「トークの帝王」は、聞き上手。ぼくにとっては、ちょっとした驚きであるとともに、スーッと納得がいく内容でもありました。

ちなみに、ドナルド・トランプは結婚3回、ラリー・キングは8回(7人)の結婚歴があるそうですよ。

※この記事は旧ブログ「質問学」(2016-11-27)の転載です

クリックでフォローできます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です