REBT(論理療法)ベーシックコース修了〜「ビリーフの木」のイメージ
先週末の連休中にREBT(論理療法)ベーシックコースを修了しました。(学会による正式名称は「人生哲学感情心理療法」)
3日にわたる内容は、「理論」「実際のステップ」「カウンセリングの練習」。
ニコチン依存の治療やDV(ドメスティック・バイオレンス)相談など、実際の現場で活用されている先生方の講義は説得力があります。
今回よかったことをあえて2つに絞ると、次のようになります。
(1)さっそく役に立った
(2)REBTの新しいイメージができた
たとえば自分の場合を少しアレンジして言うと、「ある部屋の片付けができない」という問題がありました。
1日5分片付ければいいだけなのに…できていない!
では、帰宅したとき片付けをせずに何をやっているかというと、ネットのチェックでした。
じゃあ、なぜ1分1秒を急ぐわけでもないネットのチェックをやってしまうのか?
それを探っていきます。
そこには「部屋の片付けは自分でなく家族がやるべきだ」という思い込みがあるのかもしれません。
あるいは「毎日、片付けを行うフラストレーションに耐えられない」と信じこんでいるのかもしれません。
それとも「ネットで他の人とつながっていないと不安だ」という気持ちがあるのかもしれません。
そんな「○○でなければならない」「☓☓には耐えられない」というような「不合理な思い込み」(irrational beliefs)に注目します。
何度かやってみて気づいたのが、別々の問題だと思っていたことが同じ「思い込み」に起因している場合があることです。
たとえば僕の場合だと、「何ヶ月か前まで進んでいた本の執筆計画がウヤムヤになっている」という別の問題がありました。
それについても「思い込み」レベルまで遡って考えると、「毎日、原稿を書くフラストレーションに耐えられない」とか「ネットで他の人とつながっていないと不安だ」というような思い込みが浮かび上がってきます。
逆にいえば、そういった深層レベルで問題解決を図れば、問題が同時解決することもありえます。
そこがREBTのメリット(のひとつ)です。
実際、研修からまだ一週間も経っていない段階ですが、片付けと原稿についての生活パターンをある程度改善できました。
そんなわけで、僕にとってREBTの新しいイメージは、いくつかのモンダイがあるときに、それらが同じ「不合理な思い込み」に基いているというような「木のイメージ」です。
感情や行動のコントロールが上手く行かないとき、その根底にある「不合理な思い込み」レベルまで遡って改善する。
皆さんにも、ときどき振り返ってみてはいかがでしょう。
今回のベーシックコースについては、11月に試験があるので、それまでに理論と実践を磨いていこうと思います。