リフレーミングでリフレッシュ!
かの発明王エジソンはこう言いました。「私は失敗したことがない。10,000通りの上手く行かない方法を発見しただけだ。」(I haven’t failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.)と。
彼は実際、気の遠くなるような時間を費やして約2,000個ものフィラメントを試した末に電球を発明しました。
ここでエジソンは「失敗した」というネガティブな言葉を「うまくいかない方法を発見した」という前向きな言葉に置き換えていますね。
何千回も「失敗」ばかりだと挫けてしまいそうですが、同じ出来事でも失敗ではなく「うまくいかない方法を発見した」のように視点を変えると、次の一回に取り組んでみる気力が湧いてきます。
このようにものの見方の枠組み(フレーム)を変えることを「リフレーミング」と呼びます。
コップに水が半分入っているとき、「もう半分しか残っていない」と見るか「まだ半分残っている」と見るか。これもリフレーミングの典型的な例です。
リフレーミングの技法は日常のあらゆる場面で活用することができます。
「仕事の契約が終わってしまった。もうダメだ…」から「時間がたっぷりできた。長い人生、これからのことを改めて考えるいいチャンスだ。」と見方を変えてみる。
「禁煙を1ヶ月頑張ったけど、イライラした時につい吸って戻ってしまった…」から「禁煙を1ヶ月続けることができた。少しずつコツが分かってきた」と前向きに捉えてみる。
「女房がいつも小言ばかり言ってくる」から「女房はなんだかんだ言っても俺のことを心配してくれている」と、相手の意図をいい方向で汲み取ってみる。
リフレーミングを上手く活用することで、ネガティブな感情を整理して、新鮮な気持ちで物事に取り組めるようになります。ぜひお試しあれ。
(参考文献)
『動機づけ面接 第3版(上)』(ミラー&ロルニック著/星和書店)
『リフレーム 一瞬で変化を起こすカウンセリングの技術』(西尾和美著/大和書房)
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