動機づけ面接をいきなり試したら、できてしまった!〜OARSで学ぶ傾聴教室
「OARSで学ぶ傾聴教室」・・今回は動機づけ面接(MI)のセッション練習でした。
といっても参加者Aさんは、傾聴はいつも仕事で使っているものの、MIについては知りません。
・・・どうしよう?
(話し手としてMIを体験する)
MI未経験のAさんにまずはクライアント(CL=話し手)として、MIを体験してもらいました。
テーマは「今年やりたいこと」。私がAさんの話を傾聴しながら、「それをやりたい理由」「もし行動できたら何が変わるか」「それをやることがどれぐらい重要か」などについても合わせて質問しました。
10~15分ほどのセッションの最後は「小さなことでいいから、もし行動するなら、何から始めますか?」
そして、Aさんは実際に何から始めるか計画することができました。
(MIをやってみる)
さて、今度はAさんの番ですが、AさんはMIを習ったことがありません。なので、Aさんには通常の傾聴セッションをやってもらおうと思いました。
ところが、「私もMIをやってみたい」と!
せっかくなので、挑戦してもらうことに。
もちろん、細かなスキルや順序は教えていないので、そこは気にしないことに。
でも、「傾聴しながら『変わりたい気持ち』に注目して聞き返す」ことをやってもらいました。
結果は・・・かなりいい感じ!
CL役として私が演じたのは「お菓子を食べ過ぎてしまう。何とかしたい人」(結構リアル笑)でした。それに対して「なぜお菓子を食べ過ぎないようにしたいのか」、「お菓子を減らせばどんないいことがあるのか」など変化したい理由を積極的に聞き返してもらいました。
(感想)
まず相手を受け入れる言葉から始まるので、最初から安心感が
あると思いました。スケーリングクエスチョンで重要度をはかる
事により、変化する事への重要性を認知し、やる気を引き出せる
と思いました。
(傾聴とMIの橋渡し)
今回、Aさんは、傾聴をベースに「変化したい気持ちに注目する」セッションを行うことができました。またそれは実際の場面でも十分使える内容だったと思います。
MIを学ぶには、もちろん本を読んだり研修を受けたりすることが一般的です。でも「相手の話を傾聴しながら、変わりたい方向に注目してそこを聞き返していく」というやり方も、結構行けるものだと思いました。
楽器に例えれば、「細かいことはいいから、まずは触って音を出してみる」という感じでしょうか。
対人援助では2つのことが重要になります。
1つは、相手を温かく受け入れ、積極的に理解すること。
もう1つは、相手の変化したい気持ちや努力、その人自身の強みに注目し、引き出していくこと。
1つ目に対応するのが傾聴。その上で2つ目にも関わっていくのがMIになります。
傾聴もMIも今はいろんな場所・団体で、またオンラインで学ぶことができます。
「OARSで学ぶ傾聴教室」では、その橋渡し的なところに注目していく方針です。
(傾聴デモ)
傾聴されると話が止まらなくなった!!
困ったお客さん
先延ばしグセで困ってます…
(動機づけ面接デモ)
傾聴しながらガイドする(英語の勉強)
「未病」の勉強
運動の習慣化
※ハートのフィットネスクラブ・フライヤー
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