飲み会で大ピンチ! 社長となに話す?〜価値観を聴くこと

先日、飲み会で大ピンチがありました。

なんと、その日の主賓である一流企業の社長の隣に座ることに!

イラスト。社長の隣で困る…

僕はふだん、宴席の主役のそばなど改まった場所には近寄らないタイプです。

皆さんならこんなとき、何を話したらいいか困りません?

 

ちなみに、その企業(一部上場でもある)の商品・サービスは誰でも知っています。

だけど熱烈なファンも多いなか、僕の知識なんて高が知れています。

以前なら、「どう話をつなごう。間をもたせよう…。かといってすぐに席を移動するのも失礼だし…」と居心地わるい思いをしたに違いありません。

 

…ところが今回は話題に困らないどころか、貴重ないい時間を過ごすことができました。

僕と同じように、こんなシチュエーションが苦手な人のために、その方法を少しシェアします。

 

「価値観=その人が大切にしていること」を聴く

初対面の人と何を話すか(というより何を聞くか)?

…それはズバリ「価値観=その人が大切にしていること」です。

そこに心から興味をもち、適切な方法で聞けば、話が途切れることはありません。

それどころか、話がどんどん深まり、意外なエピソードが聞けることもあります。

氷山のイラスト。その人が「大切にしていること」は水面下に隠れている。

 

その日僕が気になったのは「一見、フツーの柔和なおじさんなのに、あの有名な会社の社長だなんて、どんな秘密があるのだろう」ということでした。

そんな興味を頭の隅において、相手の話を聞いていきます。

すると、社長は新卒で入社するときに考えたこと(当時はできたばかりで数年後がどうなるかも分からなかった)、仕事で大切にしていることなどを、いろいろと話してくれました。

たとえば、仕事はスムーズに進むことことばかりではありません。でも、うまくいかないときこそ、一歩引いた、公平な目で見ることを、とても大切にしているのだそうです。

なるほど…!「公平さ=フェアネス」というキーワードが強く残りました。

 

価値観(大切にしていること)は人さまざま

人によって「価値観=大切にしていること」はさまざまです。

いろんな「価値観」を書いたカードを選んでいきながら、自分や相手の価値観を知る方法もあります。

いろいろな価値観

いろいろな価値観

※『動機づけ面接 第3版(上)』(星和書店)より

たとえば僕の場合だと「セルフコントロール」「音楽」への関心が上位に来る一方、「リーダーシップ」「神仏の意志」はずっと後になります。もちろんこれが逆の順番になる人もいることでしょう。

 

価値観を聴いて知る方法〜OARS(オールズ)

相手の価値観を聴くには、いい方法があります。

傾聴の元祖はカール・ロジャーズですが、ロジャーズ自身は方法を細かく定式化することはありませんでした。(あえてそうしなかったのかもしれません)

一方、動機づけ面接(MI)ではロジャーズと重なる傾聴の仕方について、方法が明確化されています。

これはOARS(オールズ)といいます。船のオール(櫂)と合わせて覚えるといいですね。

OARS(オールズ)のイラスト

  • O:Open Question(開かれた質問)
  • A:Affirmation(是認/肯定すること)
  • R:Reflection(伝え返し)
  • S:Summary(要約)

OARSについては、具体的にどう行うのか、それぞれの割合がどうなれば効果的なのかなど、さまざまな指針があります。(これらはある人が勝手に決めたわけではなく、「効果が認められたカウンセリングを分析すると、そのような特徴があることがわかった」という統計的な方法で根拠付けられています。)

これについては改めて記事にする予定ですが、ここでは「相手の価値観を聴くのにどんな要素があるか」を知っていただけると嬉しいです。

 

まとめ/最後に

この記事では、「価値観=その人が大切にしていること」にフォーカスを当てれば、初対面の人とも話しやすい。話が深まることをざっくりと書いてみました。

とはいえ、それが唯一の聞き方ではありません。

冒頭で書いた飲み会でも、その企業の話や、飲み会の共通の話題もたくさんありました。

「価値観を聴くこと」はあくまで、いろいろある選択肢のひとつということですね。

 

これはカウンセリング/セラピーを含むコミュニケーションにとって核心的な部分なので、引き続き、記事にしていく予定です。


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