久々の映画館。『三島由紀夫 VS 東大全共闘 50年目の真実』。

映画のポスター

久々の映画館。『三島由紀夫 VS 東大全共闘 50年目の真実』。

三島由紀夫といえば、小学生のとき母が『金閣寺』を薦めるので読んだところ、男が妊婦の腹を蹴ったり、女性の乳房に蝿が止まったりのエロティックな描写にびっくりしたことがある。もうひとつ、彼の肉体美を強調したグラビアが実家にあった。そんなイメージ。

三島が拠り所とする「天皇」も全共闘の学生たちが理想とする「解放区」も、ぼくは大して感情移入できないけれど、映画を観てひとつ感じたことがあった。

この討論が行われた1969年は敗戦からたかだか24年後。たとえば今から24年前は1996年。24年前というのは、中年の人間にとっては青年時代。まだまだ記憶も鮮やかだったころだろう。

戦争で多くの若者が死んで、学生だった三島は生き残った。生き残ったものの負い目。そこは共感できる気がした。

自決前年の三島由紀夫と1000人の学生たち。何もかもが大きく隔たっているようでいて、実は同じ時代の空気を呼吸しているところが面白い。

三島が堂々と「キ○ガイ」という言葉を連発したり、赤ちゃんを抱えた学生が平気でタバコを吸っていたりなど、半世紀の時代を感じさせる場面もあり。

この時期に映画館に行くのは少し決断が必要だったが、観てよかった。豊島圭介監督作品。

映画のポスターと筆者

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