アドラー心理学とREBTの共通点〜『嫌われる勇気』メモ

週末に小旅行しながら、アドラー心理学の紹介本をざっと読んでみました。

ここに登場するアドラー心理学、実はREBTと共通するところが多いのです。

ポイントを絞って私が興味を持った点を簡単にメモしておきます。

『嫌われる勇気』

 

「トラウマを否定し、いま・ここで自分が決める」心理学

アドラー心理学は、ひとことでいえば、「トラウマを否定し、いま・ここで自分が決める」心理学です。

(もちろん、実際には他にいろんな要素がありますが…)

たとえばこんな状況を考えてみます。

(例1)

レストランで店員が間違ってAさんの服にコーヒーをこぼしてしまった。

Aさんは思わず大声で怒鳴りつけた。

常識的に考えれば、「コーピーをこぼされたこと」が原因で、「怒りの感情」や「大声で怒鳴りつけたこと」が結果に思えます。

ところが、アドラーはこのような原因論を否定します。

Aさんが怒ったのは、「コーヒーをこぼされたから」ではありません。だってコーヒーをこぼされても、それなりに冷静に対応する人もいるわけですからね。

このとき、Aさんには「店員を怒って怒鳴りつけたい。一方的に屈服させたい」という「目的」があった。だからそう行動したのだと、アドラーは考えます。

 

さらに長いスパンで考えてみましょう。

(例2)

Bさんは子供のころ、親から「お前は何をやってもダメな子どもだ」と言われ続けました。そして、大人になってもその惨めな経験が忘れられず、自分にjがなく人付き合いも苦手です。

 

フロイト的は原因論で言えば、両親から否定され続けたことが原因、その結果として現在のネガティブな自分が存在することになります…「トラウマ」ですね。

しかし、アドラーはこのような考えを真っ向から拒否します。

 

Bさんが自分に自信が持てず人付き合いも苦手なのは、そうしたい何らかの「目的」があるからなのだと。

たとえば、自分の性格を親のせいにすることによって、「対人関係に失敗して傷つくリスクを回避したい」という目的があるかもしれません。

周りを見渡してみましょう。同じように親から否定的に扱われても、それを克服して自分の生き方を選択している人も多くいるわけですからね。

目的論

アドラーのいう「目的論」のイメージが何となく伝わったでしょうか。

 

アドラー心理学とREBT

「過去や周囲が自分を決定するのではない。自分自身が決定するのだ」という点で、アドラー心理学とREBTは重なります。

フロイトと同時代のアドラーも、数十年新しいエリスも「過去の出来事に現在の自分が支配される」というフロイト的な原因論を否定しました。

エリスは長期にわたり北米アドラー学会の会員でもありました。

  • ジークムント・フロイト(1856-1939):精神分析
  • アルフレッド・アドラー(1870-1937):アドラー心理学
  • アルバート・エリス(1913-2007):REBT

 

アドラーの「目的論」に対して、REBTでは、不健康でネガティブな感情や行動という「結果」はその人自身のかたくなな「思い込み」に起因すると説明されます。

そして、その思い込みを柔軟なものに変えることで、その人自身が変化できるのだと。

ビリーフを和らげるABC理論

見方によっては、アドラー心理学の「目的論」を、「思い込み」(ビリーフ)を核とした「ABC理論」へと発展させたともいえるかもしれませんね。

 

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