REBTと動機づけ面接で「哲学かふぇ〜セルフヘルプのアイデアを楽しむ」レポート〜価値観を知るワークをやってみて
今週、地元足立区のご縁で「哲学かふぇ〜セルフヘルプのアイデアを楽しむ」というワークショップ形式の講義を開催しました。(哲学かふぇParam風)
千葉や埼玉など他県からの参加者もいらっしゃいましたが、地元の方々中心のリラックスした雰囲気のなかで、活発な質疑応答、話題の深まりもあり、面白いイベントになったと思います。
REBTと動機づけ面接で「哲学かふぇ〜セルフヘルプのアイデアを楽しむ」レポート〜価値観を知るワークをやってみて
今回のテーマは「価値観」。
前半は、動機づけ面接で使用する「価値カード」を用いながら、自分の価値観を知るワークを行いました。
自分が大切にしている価値観とリンクさせることで目標への行動を活性化できる。また、相手が大切にしている価値観に興味を持つことでコミュニケーションがうまくいくことを扱いました。
つまり「価値観」のポジティブな側面です。
後半は、価値観のネガティブな側面を取り扱いました。
「○○すべき!」という価値観(ベキの壁)が感情や行動の妨げとなる場合があります。
そんなときは、その思い込みを丁寧に解きほぐすことで、代わりとなる柔軟な選択肢を作り出すことができます。
家族関係の問題に取り組んでいる方からの話題提供や、それに関連したリアルな質疑応答も含めて、とてもエキサイティングな場になりました。
ワークショップを開催して改めて感じたことがあります。
親子関係、依存症、ひきこもり、発達障害など、家庭内でのさまざまな問題があります。その場合に、問題の中心となっているように見える本人ではなく、その周りにいる家族が迷ったり苦しんだりしているケースが多いということです。
たとえるなら、自分が泳げないのに溺れている人を助けようとしている状態。それだといくら頑張っても、なかなか岸にたどり着きません。
家庭内の問題については、次の3点が重要だと私は考えています。
- まずは自分が楽になる(≒泳げるようになる)
- 相手の価値観に興味を向ける関わり方(傾聴)
- 専門機関への相談も含めて、中長期的に問題解決に取り組む態勢づくり(≒一緒に岸へと向かう)
この3点を中心に、傾聴や動機づけ面接(MI)、論理療法(REBT)の活かし方、無理せず問題解決に取り組める仕組みについて考えていきたいです。
今回の機会を与えてくださった皆様、繋いでくださった方々、どうもありがとうございました (^^)