ジャイアン・のび太・しずかちゃん(アサーション・ワークショップ)
ハートのフィットネスクラブ8月イベント「アサーション〜自分も相手も大切にする伝え方を学ぼう」無事終了しました!
英語のassertは「はっきり言う、権利を主張する」という意味で、今回取り扱ったアサーション(assertion, assertiveness) は、「相手に何か伝えなければいけない状況のときに、攻撃的になるのでもなく、また黙ってしまうのでもなく、落ち着いて適切に伝えるコミュニケーション技術」というイメージで捉えてもらえばいいでしょう。
今回好評だったのは、「攻撃的」「非主張的」「アサーティブ」という3つの態度を、皆がよく知っている「ジャイアン」「のび太」「しずかちゃん」の立場で説明したり、またワークで演じてもらったりしたことでした。
(お馴染みの3人の顔、模写してみました)
小学校の教室で、隣の席の子供が消しゴムを無断で使って、返してくれない状況。
そんなとき、ジャイアンならどう対応するか。のび太なら、しずかちゃんなら?…と問いかけて児童に答えてもらいます。
ジャイアンなら「おいこら返せ!」と怒りだしそうです。のび太はもじもじしてはっきり意思表示できないかもしれない。しずかちゃんなら…。
そうやって参加者に考えてもらいます。
この「ドラえもん」の登場人物を使った説明は『アサーション入門 自分も相手も大切にする自己表現法』(平木典子著/講談社現代新書)で紹介されていました。小学校の先生がこうやって(「アサーション」という用語を使わずに)授業をしているそうです。
(感想より)
- (よかったところ)具体的な場面で説明してくださったところ、ドラえもんのキャラクターを使っての説明でわかりやすかったこと
- 以前、本を読んで知っていたアサーティブでしたが、今日実際にペアになりロールプレイをやってみて、どのように感じるかを体験することが出来、より理解が深まりました。
- アサーションと言っても、ただ自分の主張を伝える技術ではなく、「どのような考えのもとで」「どのようなポイントで」実践していくかを理解することができました。ワークもわかりやすかったです。
実際にそれぞれのキャラクターを演じてもらうことで、楽しいワークショップになりました。
◯柔軟性とセルフケアの習慣化
おかげさまで「ハートのフィットネスクラブ」(HFC)の定例イベントも、少しずつ回を重ねることができています。
4月「オリジナル・ストレスコーピングリストを作ろう」(モニター用イベント)
5月「先延ばしグセの克服法」
6月「フラストレーションのトリセツ」
7月「セルフモニタリングとマインドフルネス」
8月「アサーション〜自分も相手も大切にする伝え方を学ぼう」
9月は「人見知り、対人不安の克服法」を扱う予定。(9/25土 15時/20時)
ちなみに、この毎月のイベントはバラバラに行っているわけではなく、共通点があります。
それは、「硬直した思考」を「柔軟な思考」に変えること。
たとえば今回のアサーションなら、「攻撃的な態度」(ジャイアン)には「他人のミスは絶対に許さない」という硬直した考えが潜んでいるかもしれません。
「非主張的な態度」(のび太)には「相手の機嫌を損ねたら、自分は耐えられない」という別の極端な思考が隠れている可能性があります。
そんな硬直した思考に自ら気づいて、どうやって柔軟に考えていくか?
この「硬直」→「柔軟」への切り替えは、「先延ばしグセの克服」にも「フラストレーションの扱い方」にも、あらゆる感情・行動の問題に共通します。
だからこそ、HFCでは毎回違うテーマを扱いながら、柔軟な考え方を身に着け、セルフケアを習慣化していくことを目指しています。
ハートのフィットネスクラブは随時メンバー募集中です。ランチ代ほどの参加費(月額1000円)で毎月の定例イベントなど特典がつきます。また入退会は自由ですので、ぜひセルフケアの習慣化に活用してください。
藤本祥和(REBT心理士、動機づけ面接トレーナー、ハートのフィットネスクラブ主宰)