期待をゆるめれば、パフォーマンスが上がる(ヤーキーズ=ドットソンの法則)
「ヤーキーズ=ドットソンの法則」という生理心理学の法則があります。
もともとはネズミを用いた実験で明らかになった法則ですが、私たちは緊張感やプレッシャーが少なすぎても多すぎてもやる気は発揮できない。ちょうど真ん中ぐらいのときに一番パフォーマンスが発揮できるという法則です。
皆さんもご自分の経験を思い出してください。ノルマやプレッシャーが大きすぎると、不安になって行動に取りかかれなくなりませんか。逆にプレッシャーがゼロで時間もたっぷりありすぎると、それはそれでなかなかやる気にならない……
子供が勉強したがらないときに、親がプレッシャーを掛けすぎると、ますます行動できなくなります。そんなときは、子供への期待をゆるめてあげましょう。全部できなくてもOK。少しできれば、そこを認めてあげましょう。
また、あなた自身が計画をずるずると先延ばしにしてしまうようなときも、自分に過度のプレッシャーを与えすぎているのかもしれません。そのときも、自分自身への期待をゆるめてあげてください。
ぜんぶできなくてもいいじゃないですか。下手でも不器用でもいい、他人に笑われたっていい。失敗してもそれで世界が終わるわけではありません。
期待をゆるめる。ただしゼロにするのではなく、適度な緊張感で。それがやる気を発揮するためのコツです。