NYエリス研究所のライブに参戦! あなたは鳥のように飛べる?〜「できる」と「できない」の意味を考えること


土曜の朝から刺激的な時間になりました。ニューヨークのアルバートエリス研究所のイベントに参加したのです。

○Friday Night Live! でクライアント役をすることに

Friday Night Live! という金曜夜のカウンセリング・ライブ・セッション。新型コロナのためにしばらく中断していたのが、オンラインで復活。そこに初参加しました。

NYの金曜18時半は日本時間の土曜朝8時半、今回ホストを務める​ウィンディ・ドライデン先生はイギリスから参加で23時半。日本からは他にも何人か参加という、オンラインならではの光景になりました。

​ドライデン先生のイラスト

ドライデン先生は、現在のREBT(論理療法)の第一人者で、著書も200冊を越えています。

REBTのテキスト

REBTのテキストの執筆も

私は今年2月にインド、ムンバイで直接教わりましたが、ちょうど初日が​ドライデン先生のスーパービジョンで英語がグダグダ、力不足を痛感しました。

​ドライデン先生と2ショット

そんな​ドライデン先生のセッション。

最初に「ボランティアでクライアント役をやってくれる人はいますか?」と聞かれたときに、他に志願者がいなそうだったので、思い切って手を挙げてクライアント役をすることに!

心の準備もないままの予想外の展開です。

○「できる/できない」の意味〜鳥のように空は飛べないけれど

さて、英語でクライアント役です。だれでも分かるシンプルなテーマにしようと思い、「チョコやスナックを食べすぎてしまってダイエットができない」という自分の「行動上の問題」を出しました。

「家族全員のために買ってあるお菓子に手を出してしまう」「自分の理想体重は68kgなんだけど、なかなか達成できない」という話をするうちに、​ドライデン先生から印象的な質問がありました。

「あなたは鳥のように飛ぶことができますか。それともできませんか?」と。

鳥が空を飛ぶイラスト

もちろん、答えは「NO」です。私は人間なので、鳥のように羽を使って飛ぶことはできません。これは身体的・物理的な事実です。

では、「お菓子を我慢できるかできますか。それともできませんか?」という問題はどうでしょうか。

わたしが「お菓子を食べることを我慢できない」というとき、これは「空を飛べる/飛べない」というような能力の問題ではありません。

わたしは、お菓子を食べようと思えば食べることができる一方で、食べないでおこうと思えば、食べないでおくこともできるのです。

そして、わたしはお菓子を食べないからといって死んでしまうこともありません。また、ストレスを感じたときには、お菓子を食べる代わりに深呼吸をすれば、失うものは何もないのです。

「あなたは鳥のように飛ぶことができますか。それともできませんか?」という質問は、わたしたちが何気なく使う「○○できない」という言葉の意味を深く考えさせる質問でした。

○自分の価値観を掘り下げて考える

さて、​ドライデン先生のセッションではさまざまな質問が繰り出されますが、もうひとつ印象的な質問がありました。

それは「『体重68キロ』は明確なゴールですか?」という質問。

う〜ん…。私はよく「68kg」を自分の理想の体重だと意識しているのですが、それが仮に「70kg」だとしても、身長とのバランスでいえば特に問題はありません。ではなぜ「68kg」なのか? 「68kg」である必要はあるのだろうか…

そう考えるうちに、わたしにとっては「体重68kg」よりも「自分の行動が適切にコントロールできている感覚」が重要なのだと思いがいたりました。

「自分を適切にコントロールすること」…これは私が大切にしている価値観です。

若いころ何度も禁煙に失敗してみじめな思いをしたときのこと、あるいはつい数年前でも本にするための原稿を書いたりブログをアップしたりしたいのについつい後回しにしてしまいがちだったことも思い出されます。

もちろん人によっては「自分を適切にコントロールすること」よりも「ゆったり快適さを味わうこと」が好きな人もいるでしょう。

それはどちらが正しいということではなく、人による価値観の違いです。そして、海面下に隠れた氷山の部分のように、自分の価値観を知ることが、長期的なゴールに近づくためのヒントになるのです。

氷山の絵

○水晶の質問とタイムマシンの質問

わたしは今回の Friday Night Live! のトップバッターでしたが、その後、2つのセッションがありました。

その中には、「水晶玉の中にあなたの未来が映っているとしたら、何が見えますか?」「タイムマシンに乗って未来の自分に会うと、どうなっていますか?」というような質問も含まれていました。

これらの質問は短期療法(ブリーフセラピー)でよく使われるもので、その人自身の価値観や長期的な目標を明確化するという意味があります。

​ドライデン先生のセッションは、そのように自由自在に質問を用いて、クライアント自身の気づきを促すという特徴がありました。

水晶玉に映る未来

○まとめ〜「できる」と「できない」の意味

初めて参加した Friday Night Live! は、セッションにも参加して、とても刺激的な体験になりました。

皆さんも「○○ができない」というときの「できない」の意味を考えてみましょう。

それが「空を飛ぶことができない」のように物理的な事実なのか、あるいは「どうせ自分には無理だ」という思い込みにすぎないのか。

それが後者なら、自分自身の価値観や長期的な目標を明確化することで、あなた自身のゴールに近づくことができるのです。

○告知:足立区のオンラインワークショップ(区外からも参加可)

明日(12/6(日)10〜12時に「ネガティブな感情がやわらぐ『セルフヘルプ(自助)』術」のオンラインワークショプがあります。

研修内容をまとめたグラレコ

詳しくは前回の記事「感動のグラレコ!(足立区ワークショップ報告と次回告知)」をご参照ください。

また、来週末には12/12(土)と 12/14(日)に「傾聴/動機づけ面接」に関連したオンラインワークショップがあります。

  • 12/12(土)「相手を理解すると驚くほど柔軟な会話ができる」は こちらから。(上記「ネガティブな感情がやわらぐ…」と同じシリーズです。
  • 12/13(日)「相手の気持ちを尊重しながら、相手自身が変わりたい気持ちを引き出す」は こちらからお願いします。こちらは組織やビジネスシーンでのコミュニケーションを意識した内容ですが、誰でも参加できます。

足立区以外からも参加可能なので、お気軽に申し込み、お問い合わせください。

 

 

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