ロジャーズとエリスの共通点(氷山のイラストで表現すると)
最近、REBT(論理療法)のスーパービジョンを受けたり、カール・ロジャーズの言葉に触れるうちに、一見正反対のような両者のアプローチには、本質的に通じるものがあると、ますます思うようになってきた。
イラストを思いついたので、メモがわりに残しておきます。
クライエント(CL)の心(内的な世界)を氷山に例えると…
カール・ロジャーズ:来談者中心療法
感情を中心に、CLがまだ気づいていない深い部分を一緒に探索する。CLは自分自身を知ることで良い方向に変化することができる。
アルバート・エリス:REBT /論理療法
CLの感情的な問題の主な要因は、外部の出来事ではなくCL自身のものの捉え方(ビリーフ)である。つまり、CLのビリーフを一緒に探り、整えることで、感情的な問題を解決することができる。
また、両者には「無条件の受容」という概念が共通する。
CLにネガティブな部分があっても、その人本来の価値とは連動させず、無条件に温かく受け入れることが、変化の前提となる。
MI(動機付け面接)
ちなみに、MI(動機付け面接)は、感情を「変化に向かう」と「現状維持」に分けた上で、CLが大切にしている価値観と照らし合わせながら、そのバランスを変えていく(変化側を増やす)アプローチになるかと思いました。
ハートのフィットネスクラブ
ハートのフィットネスクラブではREBTを参考にしたセルフヘルプ・スキルのイベントや、ロジャーズと関係が深い「OARSで学ぶ傾聴教室」を開催しています。
それらは決して無関係ではなく、本質的に通じるものがあるというのが、私の考えです。(藤本)