ニューヨークでREBTの実習に挑戦

先月、ニューヨークのアルバート・エリス研究所で、REBT(論理情動行動療法)の3日間実習を受けてきました。私にとっては、アメリカ本土が初めての体験でした。

ニューヨークでREBTの実習に挑戦

1日目「英語が聞き取れない〜」

ニューヨークでREBT(論理療法)の3日間実習の1日目。感想を一言でいえば、「英語が聞き取れない~」。スライドの内容は分かるんだけど、話が聞き取れない。さらに、グループに分かれて行うカウンセリング実習では、それぞれが話すトピックの内容についていけない

「ニューヨークは初めてです」とかの世間話ならできるけど、内容がある話についていくには、自分の英語力はぜんぜんだと痛感しました。64人の受講生の中で、英語が不自由なので僕だけ。ほかは大学で心理学系の分野を卒業したカウンセラーやセラピストが多い印象でした。

英語がさんざんだった一方で、良かったのは、緊張せず参加できたこと。何度か質問してみたこと。mustshouldの違いとか、(REBTではキーワードとはいえ)ネイティブスピーカーにとっては当たり前すぎるようなことも。実習が終わったときに、担当の先生と写真を撮ってもらいました。

研究所入口にあるアルバート・エリス博士の写真

 

実習の2日目・3日目どうしよう?

いきなり英語が聞けるようにはならないので、①定型的なやりとりをもう少し覚える ②自分なりに工夫して質問する ことをやってみるつもり。英語はできないなりに収穫を増やす方向で。

ジョン・レノンが暮らたダコタハウスの玄関

 

2日目:とにかく質問してみる。

ニューヨークREBTの実習2日目。下手な英語なりにいくつか挑戦してみました。

午前は(REBTの中心的なトレーナーである)DiGiseppe先生の3時間講義、午後は3時間のグループセッションが2回。

【授業で質問】
わからないことは手を上げて質問しようと思ったけれど、なかなか簡単にいかない。
日本だと「何か質問は」と言われても誰も手があがらないことが多いが、こちらでは参加者が次から次へと質問するので、タイミングを待っていても回ってこない。やっと手を上げて質問できたときは、ほどよい達成感。
DiGiseppe先生はMI(動機づけ面接)は「とても好きだ」とのことでした)

【英語できないこと】
1回目のグループセッション。クライアント役では、困っていることとして「昨日から英語があまりに聞き取れなくて恥ずかしい」と、いかに英語で苦労しているかを話してみる。実感がこもっていて、いいセッションになった。セラピスト役も何とか終える。

【自信持ってやってみる】
2回目のセッションでは、とにかく自信持ってやってみることに。(日本だとやや横柄にみえる)足を組んだ姿勢をまねながら。
多少わからないことがあっても、聞き返せばなんとかなってひと安心。

カウンセリングの勉強はもちろんだけど、恥ずかしさや遠慮と向き合って状況を変えるという面でも、貴重な経験ができた一日でした。

乗継で利用したカナダ・モントリオール空港にて

 

3日目:なんとか終了。スピード感

REBT3日間実習が終了。

今日も講義で1回は質問しようと思って、誰よりも早く手を挙げて質問できたのはよかった。
一方、カウンセリング実習では、相手の英語がわからないときの聞き返しが曖昧で、まとまらなくなってしまったことも。質問の方法は、もっと磨かなきゃと実感しました。

曲がりなりにも3日間参加して、REBT(論理療法)のイメージも変化。たとえば、スピード感。相手の話をじっくり聞いて信頼関係を構築してから本題に入るのではなく、一気に本題に入ってセッションを行ないながら信頼関係をつくるのがREBTのやり方。

とにかく現状の英語力では次に進めないことが分かったので、週1回はスカイプ英会話で練習するとか方法を考えてみようと思いました。来年はこの次のステップか、あるいはMI(動機づけ面接)のトレーニングを受けてみたいです。(まず口にしないと始まらないので、とりあえず一度書いてみる)

写真は、エンパイアステートビルの下と上から。地下鉄のカードも持っているけど、運動兼ねて歩いてばかり。

 

おまけ:フリーの1日

NYの講座を終えてフリーの1日宿泊していたホテルについていた街歩きツアーに参加、夜は現地のスピーチクラブにゲスト参加しました。

スピーチクラブ(New York Toastmasters Club)は7080人も参加している大規模クラブでしたが、受付の人も温かく歓迎してくれました。

その日ベストスピーチを取った人の内容は、「自殺志願者のホットラインのボランティアをしている。そのとき、相手を励ましたりアドバイスするのではなく、ただそのまま耳を傾けて聴くことが大切だと学んだ」という話。まさに「傾聴」でした。
アメリカでも日本でも、人がかかえている問題はおなじだと実感。

とにかく、いい経験になりました。REBTなど心理学系の学びについては、英語でちゃんとできるように継続する予定です。まずはオンラインの英会話からやってみようかな。

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