REBTによる先延ばしグセの対処法:カツオも僕も!
サザエさんにこんなマンガがありました。
(うろ覚えで再現。笑)
試験勉強に気が乗らないカツオが、机に向かったまま鉛筆を削りはじめます。
ひたすら続けるうちに、削りたての鉛筆が山のように積み重なっている…
こんな経験、皆さんにもありませんか。
勉強や仕事、やらなければいけないと分かっているのに、なかなか取り掛かれなくて、ついついテレビや雑誌やSNSに向かってしまうこと。
先に白状しておきますと、僕もこのタイプです。
REBTによる先延ばしグセの対処法:カツオも僕も!
この先延ばしグセの対処法はいろいろありますが、REBTの観点から3つのポイントを紹介しますね。
ポイント(1):完璧主義者はさきのばしグセに陥りやすい
「完璧にやらなければいけない!」という思いが強すぎる人は、先延ばし状態に陥りやすい傾向があります。
テストに「絶対合格しなければならない」とか、作品が「必ず絶賛されなければいけない」という思いが強すぎると、自分に余計なプレッシャーをかけすぎて、取りかかれなくなってしまうんですね。
そんなときは「下手でもいいから(たいして評価されなくてもいいから)とりあえず始めてみる」という方針に切り替えると、最初の一歩を踏み出せるようになります。
ポイント(2)「感情」を予めイメージしてみる
冒頭で紹介したカツオのケースそうですが、何かに取り組むのは必ずしも「簡単・快適」ではありません。
なので、モヤモヤした状態のまま向かうのではなく、「そのときの感情」を予めイメージすることで、取り組む心構えができます。
たとえば、エクササイズなら…
予想される感情や考え:「あー大変だ。早くやめたい。耐えられない」
→「本当に耐えられないほど大変なの?」と検討する。
→「大変だけど、エクササイズに忍耐がいるのは当たり前。我慢すればそこは乗り越えていけるはず」(よりマシな考えに変換)
仕事に気が乗らない場合なら…
予想される感情:「なんでこんな退屈な作業をし続けなければいけないんだ!」(怒り)
→「仕事は快適であるべきだ!」という思い込みがあるのでは?
→「たしかに退屈かもしれない。でも仕事がいつも快適でなければならないということはない。まずは今の仕事を受け入れて取り組もう。(そのうえで新しい環境を探すこともできるはず)」
などなど。予め想定される(感情・行動面での)困難をイメージして、代わりとなる感情を準備したうえで作業に臨むと、取り掛かりやすくなります。
ポイント(3):習慣化できるまで続ける
上記のポイントを確認すると…
(1)完璧主義「…でなければならない」を見直す
(2)取り組んだときの感情をイメージする(よりマシな考えを準備する)
ですね。そのうえで、取り組み(勉強、仕事、エクササイズ、その他の計画…)が習慣化できるところまで続けられれば、毎回、感情に揺り動かされることも少なくなります。
まとめ
最初に書いておきましたが、僕もさきのばしグセでは苦労しています。
このブログも人に頼まれてやっているわけではないので、時間を見つけて続けるにはエネルギーがいります。(だから、感想などもらえるとすごくウレシイ)
今回は、自分でも活用しているREBTの「さきのばし対策」をご紹介しました。
皆さんのお役にたつと幸いです。
(参考記事)
○(本サイト)シェイムアタックと非完璧主義のススメ(エリス博士の講演, 1992年)
○Dealing with Procrastinations: The REBT Approach and a Demonstration Session/ Windy Dryden