「傾聴しながらガイドする」デモセッション(傾聴/動機づけ面接)
今月からzoomを使った動画制作を始めています。(Youtube「ハートのフィットネスクラブ」)
傾聴の教材をいくつかアップする予定ですが、その第一弾として、デモセッションを収録してみました。
デモとは言っても、ぶっつけ本番のリアルなセッションです。始めから感想まで編集なしの1カット。
内容的には、「傾聴しながらガイドする」コミュニケーションスキルである「動機づけ面接」(MI)を用いています。
クライアント役は、今月スタートしたオンラインサロン「ハートのフィットネスクラブ」参加者の根岸みづきさんにお願いしました。みづきさんは鍼灸師をしながらその店長としても働いています。
セッションのお題は「これから英語を勉強したい(でもまだやっていない)」です。
15分弱のセッションではクライアントの話を傾聴しながら、やる気を引き出し、最終的には「英語学習の最初の一歩をどうするか」という計画まで進めることができました。
(内容)
0:00 オープニング〜基本スキルOARSの説明
1:52 セッション
16:15 感想
18:13 振り返り(セッションのポイント)
注目していただきたいのは、私(セラピスト/聞き手)からはほぼ全く情報提供を行っていないことです。
私はラジオ英語番組のディレクターをしていたこともありますし、現在もオンライン英会話などで学習中。英語をどうやって勉強するかの話題はそれなりに持っています。
一方、このセッションでは「こんな教材がオススメ」とか「○○をやってみたら」というアドバイスや情報提供は一切行わずに、クライアントの話に耳を傾けながら、その人自身の中にある答えを一緒に探しています。
(念のため言えば、「情報提供」がダメなわけではありません。情報提供も適切に行われれば効果を発揮します)
ではどうやって、情報提供(アドバイス、説得)なしにやる気を引き出すのか、傾聴/動機づけ面接の奥深さを味わっていただけると嬉しいです。
○基本スキル OARS
ここではOARS(オールズ)という基本スキルを使っています。
- 開かれた質問(Open Question):「はい/いいえ」で答えられない質問。相手のドアをノックして開くイメージ
- 是認(Affirmation):相手の強みや努力に言及する。発見してそこに光を当てるイメージ
- 聞き返し(Reflection):相手の言葉をそのまま、または自分の理解した内容で返す
- 要約(Summary):まとまった聞き返し。花束にして返すイメージ
これはスポーツや楽器の練習と同じで、練習することで、だんだん使えるようになります。
また、動画の最後では、セッションのポイントも解説していますので、よかったら参考にしてみてください。
○相互学習コミュニティ「ハートのフィットネスクラブ」
セルフケアの習慣化を目的とした相互学習コミュニティ「ハートのフィットネスクラブ」。
傾聴のオンライン練習会も始まりました。(冒頭に書いたように傾聴の学習教材も今後アップする予定です)
サロンは毎月の会費が1000円で「セルフケアをテーマにしたオンラインイベント参加」「セルフケアの習慣化を目指した読書コーナー」「Facebookグループでの交流・質問」などがあります。
※5/29(土)のイベントテーマは「先延ばしグセの克服法」)
傾聴練習会もサロンメンバーは1回ワンコイン(500円)と手頃です。
今までにない新しい形のコミュニティですので、どうぞお気軽にご参加、お問い合わせください。
藤本祥和(REBT心理士/動機づけ面接トレーナー)