短期的快楽と長期的快楽を比べると、決断の質が変わる
やりたいけど、やりたくない。一歩踏み出したいけど怖れもある、などと決断に迷うことってありますよね。また一方で、ネットを見すぎてつい時間を無駄に過ごしてしまった、健康に悪いと分かっている習慣がやめられないということも。
人生は決断の連続です。お昼にラーメンを食べるかカレーを食べるかという小さな決断から、結婚、転職、家を買うかどうかなど大きな決断まで。
決断できずに迷うとき、また、つい目先のことに流されてやりたいことができないとき、覚えておくといいことがあります。
それは「短期的快楽」と「長期的快楽」が逆転するという現象です。
極端な例を挙げましょう。
偶然、違法ドラッグを簡単に手にする機会ができたとしましょう。それにハマると、短期的には快楽が得られます。だけど長期的には、あなたの健康や社会的地位を台無しにしてしまうことになります。つまり短期的にはメリットがあっても、長期的にはデメリットが甚大です。
一方、資格取得を目指してコツコツと勉強することはどうでしょう。仕事との両立は大変です。短期的には苦労が多いですが、頑張って目標を達成すれば、長期的な快楽を得られることになります。
このように「短期的快楽」と「長期的快楽」はしばしば逆転します。
もちろん短期的にも長期的にも楽しいことがあれば理想ですが、それだけを望んでいると、ないものねだりになって、結局は決断できずにモヤモヤすることになります。
決断に迷うとき、また、生活習慣を変えたいと思うときは、「やる/やらない」「やめる/やめない」などの選択肢について、「短期」と「長期」それぞれのメリット、デメリットを書き出してみましょう。
そうすることで、より広い視野から決断できるようになりますよ。
※REBT(論理療法)によるカウンセリングでは、しばしばこのような観点から短期目標と長期目標を設定します。