REBTの大会準備と「もうひとつのミラクル・クエスチョン」

私が参加しているREBT学会(日本人生哲学感情心理学会)の大会が8月にオンラインで行われます。

私も実行委員の一人として準備に参加!

J-REBTの大会チラシ

◯ウィンディ・​ドライデン先生の基調講演

今回の大会の目玉はREBTの世界的エキスパートの一人で270冊ほどの本を出版しているウィンディ・​ドライデン先生の基調講演「REBTのアドバンスド・スキル」(事前録画)。

私自身も​ドライデン先生との連絡など、準備に携わっています。とても楽しみな内容になっています。

​ドライデン先生の基調講演案内

※画像(J-REBT大会ホームページより)

◯伊藤絵美先生のワークショップ

認知行動療法(CBT)の専門家である伊藤絵美先生のワークショップ「カウンセリング実践に活かす CBTの基本原則と構造化のスキル」も!

伊藤絵美先生ワークショップ案内

※画像(J-REBT大会ホームページより)

私は伊藤先生のワークショップをオンラインで何度か受けました。確かな学問的知識と経験に裏付けられた内容を、ご自身の経験も交えながら噛み砕いてお話される様子から、CBTをいろんな人のサポートに活かしたいという誠実な思いが伝わってきます。

また、ハートのフィットネスクラブ((HFC)では、伊藤先生の著書『セルフケアの道具箱 ストレスと上手につきあう100のワーク』を「読書コーナー」として少しずつ読み進めています。ラジオ番組風に読んでYoutubeにアップ。

この企画について先生に連絡をとったところ、「拙著をこのようにご紹介いただき、大変光栄です。著書と著者の情報さえ明確にしていただければ構いませんので、引き続き皆様にご紹介いただけると幸いです。」と嬉しいご返事をいただきました。

HFCでは、今月(7/24 土)、伊藤先生の本も参考書の1つにしながら、マインドフルネスについてのワークショップを開催します。(イベント情報はこちらのブログでも改めて告知します)

マインドフルネスの本の表紙

◯シンポジウム「REBTのスキルアップ」

シンポジウム「REBTのスキルアップ」では、私もパネリストの一人として「海外の専門家から学ぶ」というテーマで、プレゼンテーションを行います。ニューヨークやインドでの学び、またオンラインでの学びなどについて話す予定です。

シンポジウム「海外の専門家から学ぶ」

英語など含めて苦労しながら学ぶことが、自分が主催するワークショップなどで参加者の皆さんとリアルタイムの学びをシェアすることにもつながっていると感じます。

このあたりの話をいろんなエピソードを交えながらできればと思っています。

◯「もうひとつのミラクル・クエスチョン」

さて、上記のシンポジウムのこともあり、自分の学びについて振り返っているときに、「あとでちゃんと確認しよう」と思いつつ気になっていたままになっていたある質問を思い出しました。

ニューヨークのエリス研究所のワークショップ(オンライン)に参加したときに講師の方のスライドにあった質問です。

もうひとつのミラクル・クエスチョンのイラスト

もう一つのミラクル・クエスチョン:

もし奇跡が起きて、あなたが他の皆から自動的に受け入れてもらえることになったとします(つまり、受け入れてもらうために他人を喜ばせたり自分を印象づけたりする必要がなくなったとします)。もしそうだとしたら、あなたは人生の中で何をしますか?

The ‘other’ miracle question: If a miracle happened and you automatically had the approval of everyone who matters to you (and therefore, never had to please or impress anyone), what would you do with your life?

(関連記事)ミラクル・クエスチョンで「ちょっといい未来」!〜解決志向ブリーフセラピー(REBTとの共通点/相違点)

いかがでしょうか。周りの人からの承認で苦労する必要がなくなったときに、皆さんならどんなことに取り組むでしょう。

インスタやフェイスブックで、「いいね」をもらうために見栄え良くする必要がなくなったとして(自動的にたくさんの「いいね」がもらえるとして)、あなたが本当にしたいことは何でしょうか?

ハートのフィットネスクラブロゴ

私の場合は改めて「ハートのフィットネスクラブ」の試みにやりがいを感じるだろうと思いました。

「セルフケアと共感的コミュニケーションの習慣化」!

この「習慣化」がキーワードです。

ストレスや感情の浮き沈みへの対処、そしてコミュニケーションの基礎としての傾聴。両方に共通するのは、一見、簡単に「わかった」「理解できた」と思えることです。一方、実際に身につけるためにはスポーツや楽器の練習と同じように継続的な練習が必要となります。

頭で「わかる」ことと、実際のスキルとして身につくことは違う。その意味で、継続的に練習できる場作りができたことは本当に嬉しく思います。

◯習慣化のコツ〜一喜一憂しない

「習慣化」においては、ひとつひとつの結果に一喜一憂しすぎないことが大切です。

たとえば、このブログも2年半ぐらい毎週欠かさず記事をアップしています。いろんな反応があるともちろん嬉しいですし、このブログが私の名刺代わりになっていろんな繋がりもできてきました。

この数日でいえば、昨年9月の記事「自分で誰かの靴を履いてみる〜エンパシー(共感する力)をもつこと」に多くのアクセスがあります。どこかで誰かが紹介してくれたのでしょうか。

靴のイラスト

エンパシーを表すイラスト

一方で大切なのは、個々の反応に一喜一憂しすぎないことです。一喜一憂が激しいと、そこでエネルギーを使ってしまって続かなくなります。

それよりは、ヴィジョンや方向性を確認しながら、とにかくコツコツとづづけること、習慣化にしていくことが大切だと感じています。

◯あなたにとっての「もうひとつのミラクル・クエスチョン」は?

さて、皆さんにとって(周りからの承認云々とは関係なく)「取り組む価値があること」は何でしょうか? 1年、2年とコツコツ続けることで意味がでてくることは何でしょうか?

「もうひとつのミラクル・クエスチョン」について、ぜひ考えてみてください。

もうひとつのミラクル・クエスチョンのイラスト

藤本祥和(ハートのフィットネスクラブ主宰/REBT心理士/動機づけ面接トレーナー)

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