内閣府「ユースアドバイザー養成プログラム」に動機づけ面接が採用!
わたし自身も初めて知ったのですが、「ユースアドバイザー」という、ひきこもりやニート(若年無業者)などの状態にある若者の自立支援の専門相談員がいて、その養成プログラムに動機づけ面接が取り入れられているのだそうです。
内閣府のユースアドバイザー養成プログラムの目次を見ると、そのなかに「動機づけ面接―Motivational Interviewing, MI」という学習項目があります。
下記のリンク先には動機づけ面接の概要が載っていますので、ご興味ある方はぜひ参考にしてみてください。
内閣府「ユースアドバイザー養成プログラム」 動機づけ面接―Motivational Interviewing, MI
項目は以下のようになっています。
- 動機づけ面接とは
- 自己動機づけ発言(チェンジトーク)
- 五つの原則
- 四つの戦略
- 動機づけ面接のトレーニング
- まとめ
○「きくこといいこと」の動機づけ面接関連記事
参考までに、当サイト「きくこといいこと」で関連がある記事を紹介します。
(1)動機づけ面接とは
動機づけ面接についてのざっくりしたイメージを掴むには、以下の記事を参考にしてください。
○「氷山」と「天秤」:傾聴しながらガイドする〜動機づけ面接(MI)を紹介しました
(2)自己動機づけ発言(チェンジトーク)
傾聴をベースとしながら「変わりたい」方向についての発言=チェンジトークに注目して、引き出すところが動機づけ面接の大きな特徴です。
○動機づけ面接(MI):変わりたい気持ち/チェンジトークを増やそう!
(3)五つの原則
「共感」については、以下の記事をご参照ください。
○自分で誰かの靴を履いてみる〜エンパシー(共感する力)をもつこと
○「共感」も「同感」も「シンパシー」? 何が違うの?〜広辞苑を引いてみた
(4)四つの戦略
動機づけ面接の基礎技術はOARS(オールズ)の4文字でまとめられています。「開かれた質問 Open Question」「是認 Affirmation」「聞き返し Reflection」「要約 Summarizing」です。以下の記事を参考にしてみてください。
○「山びこ」だけじゃ物足りない。傾聴における「伝え返し」の技法(2)
○動機づけ面接における「是認」とは?〜prize(大切にする)とpraise(ほめる)の違い
(5)動機づけ面接のトレーニング
動機づけ面接はスポーツや楽器、語学の練習と同じで、繰り返し実践しながら身につけていくものだということですね。
(6)まとめ
「価値カード」については以下の記事をご参照ください。
○自分を知る〜動機づけ面接の「価値カード」をM1ぐらんぷり方式で!
○動機づけ面接を活用するために
内閣府の若者支援プログラムの中に動機づけ面接が取り入れられていることをとても嬉しく思います。
何年か前に動機づけ面接の研修に参加したとき、受講生の中に(少年院などの)矯正施設の職員の方がいらっしゃいました。
「以前は、少年を良い方向に引っ張っていこうとしてうまく行かず、お互いが疲れていた。ところが、相手を否定せずに受け入れながらやる気を引き出す動機づけ面接を学んでから、相手も自分も疲れなくなった」と仰っていて、その言葉がいまも印象に残っています。
わたし自身もまだまだ学びながらではありますが、国際的なトレーナーネットワーク(MINT)メンバーになりましたので、ご質問や研修のご相談などあればお気軽にお寄せください。
○イベント告知:足立区まちづくり研修(区外から参加可)
今月末からは東京都足立区の助成を受けたオンライン研修も始まります。(区外からも参加OK)
動機づけ面接のエッセンスも入っていますので、気軽にお問い合わせ&情報シェアしてみてください。
○人と組織の意識が変わるワークショップ<1>「自己効力感と対話力が向上するコミュニケーション」(11/29, 12/12, 1/26)
○人と組織の意識が変わるワークショップ<2> 人と組織が幸せになれる意識づくりとコミュニケーション(A日程:12/13, 1/23, 2/13, B日程:3/6, 4/10, 5/15)