「胸の谷間」と「サモトラケの神殿」〜極端な思考に気づこう(非機能的な思考)


ネットで調べ物していて、こんな投稿を見つけました。やや不謹慎かもしれませんけど、ご勘弁を。

女:「男の人が胸の谷間を見てるの100%気づいてます」

そりゃ気づいたときしかカウントできないんだから100%になるだろ

※元tweet

いかがでしょうか。「男の人が胸の谷間を見てるの100%気づいてます」という女性に対して、その「100%」の根拠となるサンプルが偏っていると疑問を投げかけているのですね。

サモトラケのニケのイラスト

これと似た話は、実は古代からあります。

ヘレニズム彫刻の代表ともいえる「サモトラケのニケ」の女神像が発見されたことで有名なサモトラケ島には、かつて難破から船乗りたちを守ることで有名な神殿がありました。

ある人が神殿の奉納物の多さに驚嘆していたとき、隣にいた人がこうツッコミました。

「救われなかった人たちも奉納していたら、はるかに多くの奉納物があっただろうね」と。

たしかに、神殿に捧げものができるのは無事航海を終えて戻ってきた人だけです。

○自分を苦しめる「極端な思考」に気づこう

上記「胸の谷間」と「古代の神殿」の例については様々な見方が可能ですが、それはさておき、私たちは日常生活のなかで極端な結論にとらわれて苦しんでしまうことがあります。

例えば、いちど手痛い失恋をしたからといって、「女性は信用ならない」と決めつけて、今後の恋愛を諦めてしまうことは、一部だけを見て大雑把な結論を出してしまう「過度の一般化」だといえます。

自分の親がろくでもない人間だったからといって、「大人はみんな信用ならない」と結論づけることも、論理が飛躍しているといえるでしょう。

全体の一部しか見ていないイラスト

ものごとをすべて「全か無か」の両極端な見方で受け止めてしまうことも、感情のコントロールができない原因となります。

(「全か無か」思考の例)

  • 「少しでもミスをしたら、僕は人生の負け犬だ」
  • 「○○について意見が合わないのだから、あいつは敵だ」

ものごとは必ずしも二者択一ではなく、「ほどほどの成功」「今日の体調は100点満点で65点ぐらい」「良くなかったけど、できたところもある」「あいつは○○では気に食わないけれど、少しはいいところもある」など、柔軟に考えることが可能です。

怒りや不安や嫉妬など感情のコントロールが上手くいかないときは、頭に浮かぶ思考をノートなどに書き出して、ものごとの捉え方が極端になっていないかどうか眺めてみることもオススメです。

藤本祥和(REBT心理士、動機づけ面接トレーナー)

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